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ブログ 2016.11.25 都立日野台高校のキャリア教育プログラム2年目がスタートしました

都立日野台高校でのキャリア教育プログラムが、2年目のスタートを迎えました。

キャリア教育プログラムでは、代表中川と、学童保育と科学体験教室が一体となった体験学習の施設「コサイエ」で働くメンバーが、ジェネレーターを担当し、4回にわたって「未来」と「仕事」について高校生と共に考えます。

そんなキャリア教育プログラムの実際の授業の様子をご紹介したいと思います。
初回となる今回はまず、様々なデータを元に「現在」と「これから」の世界を考えました。

第一部では、データから「地方消滅」「少子高齢化」「教育格差」「年金問題」といった日本が抱えている課題を読み解き、先行きの暗い日本の現状を変え、未来を良くするアイディアを話し合いました。

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データが示す日本の未来に驚きを隠せない表情の高校生の皆さん。
データが示す日本の未来に驚きを隠せない表情の高校生の皆さん。

アナログツイッター方式で、インプットした情報に対して、考えたことはどんどん紙につぶやいていきます。

日本が抱える課題解決のために、こんなアイディアがでてきました。

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「企業に頼らず、自営業として働く人を増やす」
「年金受給者の年齢を引き上げる」
「高齢者ができる農業の仕組みをつくる」
「ベンチャー企業を増やす」
「女性が働きやすい社会を目指す」
「子供を産むメリットを設ける」等々...。

課題は数多くある一方、その課題解決につながる明るい兆しがることもまた事実です。
第二部では、未来への希望を見出す活路として2つの可能性について考えました。

可能性の一つ目は「インバウンド」。

UDSが運営するホステルに訪れるゲストの半数以上は外国人です。
地方に活気をもたらすためにも、外国人観光客の招致が重要。

とりわけ国籍別の消費金額1位の中国の動向からは目を離せません。

実際に質問をしてみたところ、高校生の中国に対する印象は比較的ニュートラルでしたが、日本では中国に対して過度なマイナスイメージを植え付けるような報道が多くみられます。
中国現地法人の「誉都思」メンバーがいるUDSならではの視点で、中国のリアルと情報の捉え方についてお話させていただきました。

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「"メディアの情報は誰かが切り取って、編集したもの"という前提を持ち、自分の目で見て、耳で聞いて、話をして判断することが大切」というメッセージを伝える中川。
「"メディアの情報は誰かが切り取って、編集したもの"という前提を持ち、自分の目で見て、耳で聞いて、話をして判断することが大切」というメッセージを伝える中川。

未来へのもう一つの可能性は、イノベーションです。
ITの登場により、学生でも起業ができる時代になりました。

シェアリングエコノミーの先駆けであり、トップクラスの宿泊施設シェアを誇る「Airbnb」などの世界的なサービスも、初期投資はほとんどありません。

学生の起業家など、若い世代が新しいサービスを生み、経済を動かすことが可能になったことは、未来への大きな希望といえます。

初回の授業はここまで。
日本の現状とこれからの課題について知り、未来の希望を考える2時間となりました。

「どのように生きれば、仕事が楽しくなるか」 という視点で、第二回目以降も時代の流れからライフスタイルとワークスタイルの両軸から、未来の仕事・働き方を高校生と共に考えていきます!