4

ブログ 2017.3.28 【誉都思だより】中国のデリバリーサービス事情

こんにちは、北京の松尾です!

ただいま、上海に長期出張にきております。
そのため今回は、自転車アプリMobaike(https://uds-net.co.jp/article/6397 )を使った北京市内サイクリングはお休みして、今回は中国のどこでも使える便利なAPPサービスをご紹介したいと思います!

今中国に住んでいて何が便利かというと、なんと言ってもデリバリーサービスだと思います。(中国語でワイマイと言います)
こちらには「デリバリー代行サイト」というものがあり、レストランやスーパー、薬局、花屋ペットショップ、チケットショップ等も登録されています。
食事以外にもお肉や野菜などの生鮮食品、薬、花やケーキまでオンタイムで自宅や指定の場所まで届けてくれます。

1
2

頼み方も簡単!

まず、自分のいるエリアを登録すると、配達可能範囲のお店やレストランが紹介されます。食べたいもの、欲しいものの種類やキーワード、距離、金額などからお店を選べます。
選択項目にお店の評価や値段、距離、配送時間まで表記されているので、非常にわかりやすいです。たくさんありすぎて選べない人のために、その人の検索履歴や趣向をもとに自動で推薦してくれるサービスもあります。

お店を選んだら、料理や商品を選びます。
買い物かごに入れ、あとはデリバリー先の宛先、電話番号、受取人の情報を記入すれば、
オーダー完了!
だいたい30〜40分ほどで商品が手元に届きます。

私は食事のデリバリーを頼むことが多いのですが、北京市内にあるレストランや小さな食堂までほぼ網羅されているので、その日の気分で食べたいものを選ぶことができる上、お店によってはコーヒー1杯だけ注文する、ということもできます。

決済方法は電子マネーが主流で、「アリペイ(支付宝)」や「WeChat」で支払います。
銀行カードを登録して、直接口座から引き落とされるデビット決済方式です。(注文から支払いまでスマートフォンだけで出来てしまいます。)

これだけデリバリーが普及している北京なので、街中でも配送員をよく見かけます。
彼らは自分の所属する会社の制服を着て、バイクで配送します。
最もよく目にするのが赤の「百度外売」、黄色の「美団外売」、青の「餓了么」の3社です。

百度外売はポータルサイト「百度(バイドゥ)」のサービスで、「百度騎士」という物流団体を設立し、配達用バイクの多さで認知度を上げています。
フードデリバリーの先駆けである餓了么(オーラマ)の親会社は、電子商取引サイト「淘宝網(タオバオ)」を運営する阿里巴巴集団(アリババ)で、美団外売は、騰訊(テンセント)が運営するクーポンサイト「美団」が始めたサービスです。
百度、阿里巴巴集団、騰訊は、「BAT」と呼ばれる中国インターネット業界の三大柱であり、フードデリバリー業界もこの3社が中核となっています。

4
5
6

当初はフードデリバリーに何の規制もなかったため、既存のレストランや食堂だけでなく個人で料理を出前する人もいました。

しかし現在では、食の安全への配慮からライセンスが必要となっています。
餓了么ではネットワークカメラを契約店舗に配置し、いつでも厨房の様子を見られるようにするなど、手探りながらもサービス改善の試みが行われているようです。
また、会社によっては配送員の名前と携帯番号まで教えてくれるところもあるので、安心安全への配慮も向上しています。

北京や上海では独自でデリバリーサービスがあるレストランが多いので、代行サイトを利用しなくても、直接お店に電話して注文することもできます。

7

デリバリー用のパッケージも、お店によって工夫やデザインがなされ、クオリティーが上がってきました。

8

「残業中、小腹が空いたけれど食べに出るのは面倒だな」という時、仕事中にコーヒーで一息つきたいとき、休日家で食事する時、天気が悪く買い物に出られない時など気軽にデリバリーを頼めることはとても助かります。
食事も買い物もほぼデリバリーに頼っている北京生活なので、たまに日本に帰国した時は不便に感じてしまう程です(笑)。

最後に今回も、そんなデリバリーアプリを駆使して快適生活を送っている北京事務所のメンバーの一人を紹介したいと思います。

10

誉都思北京 設計部の汪 石奇(ワン シーチー)さんです。
15年4月に入社され、主に実施設計を担当されています。
いつもテキパキと仕事をしている汪さんは、誰かが困っている時は、必ず助けてくれる優しく笑顔の素敵なお兄さんです。

汪さんは週に約3〜4日はデリバリーサービスを利用するそうで、主にランチや夜ご飯を頼むそうです。
普段使っているのアプリは、美団外売と餓了么だそうで、よく頼むのは丼モノや麺、お惣菜などとのこと。もちろん、電話オーダーで届けてくれるケンタッキーやピザハットもお気に入りだそうです。

汪さん曰く、外に出ないで温かくて美味しい料理が食べられ、仕事の時間もプライベートな時間も移動時間や待ち時間を短縮できるところがデリバリーサービスのいいところ。
今の中国社会においても効率性やスピードが重要視されており、忙しい社会人への飲食サービスの一つの形としてデリバリーサービスとの連動は、大きな需要とビジネスチャンスがあるとのことです。

次回は、春の暖かい日にMobikeを使って事務所付近を探索に行きたいと思います!
それでは、再見!