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【鹿児島 薩摩川内市スマートハウスからこんにちは】 Vol.1- 「まちと遊休資源の未来」を考える

 

こんにちは。鹿児島県薩摩川内市の「薩摩川内市スマートハウス」にコーデイネイターとして常駐している田尾です。

「薩摩川内市スマートハウス」は鹿児島県薩摩川内市の次世代エネルギーを活用したスマートハウス実証事業です。UDSが企画と設計を手がけ、竣工後も運営のサポートをさせていただいています。

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「薩摩川内市スマートハウス」は、さまざまな最新のエネルギー設備を導入したスマートなライフスタイルを体験できるモデルハウスとして、また、この家に集った皆さんと薩摩川内市のまちの未来をつくっていく対話の場(フューチャーセンター)としての機能を担っており、私はコーディネイターという立場から、その両方をお手伝いさせて頂いています。

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これまで「食と農業の未来」、「子育てと働き方の未来」、「栄養士とキャリアの未来」、「住まいと暮らしの未来」、「まちと観光の未来」といったテーマで、まちの「未来」について市民の皆さん同士の対話の場づくりを行ってきました。

「食と農業の未来」の際にはプログラムがきっかけとなって河川敷を活用した、地産地消のマルシェイベント「リバーフロントマルシェ」が立ち上がり、継続的に開催されています!

そしてこの7月からは「遊休資源をプロデュース」をテーマにワークショップを開催しています。

「遊休資源をプロデュース」は薩摩川内市に眠っている遊休資源を活用した商品化を市民のみなさんと取り組んでいくプログラムです。

19名の市民のみなさんに参加いただいた第一回では、薩摩川内市の活用可能な遊休資源として、「竹」「芙蓉布」「入来カオリン」をピックアップして紹介。

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「竹」
鹿児島県竹林面積日本一。薩摩川内市は県内で2番目に竹林面積が多い地域です。製紙工場を抱える薩摩川内市では、年間2000人の農家の方が筍の収穫のため放置された竹を間引くのですが、その量なんと約2万トン。その伐採した竹をチップ工場が買取り、チップ化。そして竹紙として加工されるという地域特有のシステムが確立しています。しかし、農家の方の高齢化・後継者不足で竹林整備の担い手が減り、放置竹林が年々拡大しています。

「芙蓉布」
薩摩川内市の離島である甑島の伝統織物。現地の言葉で「ピーダナシ」。芙蓉(フヨウ)の繊維を紡いでおられた布です。100年以上途絶えてしまっていた伝統技術を、島の中村悦子さんが50歳の時から13年間もの歳月をかけ研究し復活させました。けれど、担い手も少なく、市内・県内での認知度は低いのが現状。

「入来カオリン」
薩摩川内市入来町にある鉱山、入来鉱山で採掘されていた粘土鉱物。
同地区にある入来カオリン有限会社により1964年(昭和39年)に開山され、2002年までに、約50万トンのカオリンが 採掘され,主に製紙用に供給されてきた。日本を代表するカオリン鉱山の一つであった。しかし現在は、採掘を休 止し同社は中国やインドからカオリンを輸入し、精製・加工して販売している。その他の用途として陶磁器の素材となります。

市内の遊休資源についてイメージが湧いたところで、商品・プロダクトとの開発のイメージを持つために、UDSで家具→建材→プロダクトに至るまでトータルデザインしている中原から地元の遊休資源を使って商品開発する意義についてお話しました。

続いて開催された第二回では今回は13名の市民の皆さんに参加いただき、遊休資源を使ってどんな商品ができるか、課題は何かを議論しながら商品化に向けた足固めを行いました。

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まず、商品化のイメージを広げていくため、国内の地域資源を活用した商品をご紹介。そのあとで2グループに分かれ、未来のビジョンを言語化して共有する「フューチャー・ランゲージ」の手法で、商品のイメージづくりのワークショップを実施しました。

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具体的な遊休資源を活用した商品イメージアイデアを想像しながら、理想の商品・課題・その解決方法・フューチャーワードを話し合いながらアウトプット。

はじめての取り組みにはじめは戸惑いながら意見を出し合っていましたが、だんだんと熱を帯びてきて、まちに対して危機感や熱い想いをがあることをひしひしと感じました。

それぞれのグループで出てきたフューチャーワードを共有したところ、竹を使った商品のイメージが多く提案されていましたので、概ね竹で商品制作のする方向になりそうです。中には実現したら面白そうな意見も多かったため、今後ブラッシュアップしがいがありそうでした!!

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次回第3回は上がってきたフューチャーワードの中から竹を使った商品を実際にデザイナーへ発注するイメージで商品の開発シートの作成を行います!(つづく)

薩摩川内市スマートハウス
コーディネイター 田尾友輔

田尾友輔さん