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【UDSビジネスデザインスクール 】LOCAL BRANDING LABO – 地域の魅力を発掘・編集する地域ブランディング講座 – 第5回

 

春から開催している、地域の魅力を発掘・編集する地域ブランディング講座「LOCAL BRANDING  LABO 」も残り2回の第5回目を迎えました。

LOCAL BRANDING  LABO
10月の開業予定に向けて企画・開業準備が進んでいる滋賀県首都圏情報発信拠点「ここ滋賀」のリアルタイムケーススタディに参加しながら、「滋賀県」を題材に地域活性の視点・方法を学ぶ
UDS ビジネスデザインスクール の1中の講座です。

 

第1回「日本橋まちづくりとアンテナショップ」の様子はこちら

第2回「編集で地域の交流人口を増やす方法」の様子はこちら

第3回「滋賀が誇る発酵食文化」の様子はこちら

第4回目「蔵元に学ぶ地酒ブランディング戦略」の様子はこちら

第5回目はゲストに滋賀県・東近江市でファブリカ村 村長の北川陽子氏をお迎えし、「ものづくり視点から見るライフスタイルとSDGs」をテーマに開催しました。

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まず、ファブリカ村とは。ファブリカ村は1964年に建てられ地場産業としての麻織物で寝装品や服地などを製造してきた北川織物工場を改修し、地域文化に触れ、つくるよろこびを体感、共有できる場所として誕生した空間です。北川さんはこの北川織物工場の後継者で、ファブリカ村を立ち上げたご本人です。

『小さい頃からの原風景が自分なりの価値を育み、その「人」をつくっていく』、と考える北川さんが「風土から生み出された歴史と文化、伝統と芸術を大切に、次世代につなげたい。丁寧につくられたものたちが、きちんとつかわれていくように、地域のものづくりを知り、興味を持てるような種まきをしていきたい」との想いで運営されています。

ファブリカ村 http://www.fabricamura.com/

一方SDGsとは。まず読み方が?となりますが、エスディージーズ、と呼びます。

SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)は、持続可能な社会をつくることを目指し、世界が抱える問題を17の目標と169のターゲットに整理したものです。17の目標は今後15年で達成すべき具体的な目標として2015年9月国連で採択されました。貧困問題をはじめ、気候変動や生物多様性、エネルギーなど、持続可能な社会を作るために世界が一致して取り組むべきビジョンや課題が網羅されています。(SDGs.TVガイドブックより)

SDGs詳細について http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

近江商人の精神で今も滋賀県に根付いている三方良しの精神の一つは「世間によし」、「もったいない」は近江商人から生まれた言葉とも言われており、また近畿一帯の水源である琵琶湖を守る環境問題に長く取り組んできた滋賀県にとってSDGsは親和性が高く、滋賀県は地方自治体として率先して、SDGsに参画しています。

とはいえまだまだ知られていないこのSDGs。ここ滋賀メンバーは、ここ滋賀でもSDGsにつながる取り組みをできれば、と考えているのですが、それはどんな形で実現できるのだろう、という課題を抱えていました。そこで、今回は滋賀県でサステナブルな社会を目指した活動をされている北川さんと参加者の皆さんで、ここ滋賀で実現可能なSDGsに関する取り組みについて話し合いました。

北川さんがファブリカ村などを中心に取り組んでいらっしゃる活動や想いについてお伺いしたあと、「湖のかたち」で北川さんとも活動されいている本プログラム講師の市田恭子さんが滋賀からお持ちくださった「サステナブル」にひも付く美味しいお菓子とお茶をいただきながら、和やかにいろいろな話が飛び交います。

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滋賀県の伝統的なお菓子「でっちようかん」と当日の朝できたての「ういろう」
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市田さんがディレクターを務める、障害のある人が働くエクレアと焼き菓子の専門店「エクレレ」のエクレア

「消費者としてのSDGsの付き合い方に関しては?」という質問に北川さんは「買い方だと思います」と。
滋賀県では以前、主婦たちによるびわ湖を守る粉石けん使用推進運動がありました。それにより琵琶湖の琵琶湖の富栄養化は改善された実例にも触れながら「つまり買い物は世界を変えるのです。今断捨離断捨離というけれど、つまりそれはどれだけいらないものを買っていたか、ということ。ただ価格の安さや流行りに惑わされない賢い消費者になってほしい」と話します。

一方、ここ滋賀としては”商品をたくさん売る”という命題も抱えておりそこにジレンマも、、。それに対しては「ぜひ楽しいもの、社会的意義のあるものを売ってもらいたいです。」と北川さん。「新たに商品をつくるのもいいけれども滋賀県は繊維の街で倉庫に山積みになったきれいな布があります。そういうところの布を使ってトートバッグをつくるとか、染め直すとか。滋賀県らしいもったいない精神で、今あるものを生かして売る。そういうことができると社会的意義がある売り物と買い物になると思います」と市田さんは続けます。

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滋賀県出身の方の参加も多い本講座、SDGsについて話していく中で、実際に滋賀県のお住いの地域で、塾に通うことが難しい地域の子供達を集めた放課後の勉強の場を、地域の方とボランティア的にもう5年以上活動されている方のお話も伺うことができました。

大変なことではあったけれども地道にコツコツやってきてようやく軌道に乗ってきたとの話に「滋賀県は地道な活動している人が多いのにそれを言わない。それが控えめでいい面でもあるんだけれど」「ではそれを集めてきて、共有できるような場をここ滋賀で提供できれば、SDGsについての気づきの場になりますね!!」と盛り上がるなど、SDGsという、おそらく参加者の皆さんの大半の方が聞いたこともなかったであろう取り組みについても様々な視点からお話が盛り上がりました。

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「サステナビリティやSDGsのような考え方は大切だとわかるし。自分も滋賀県出身で地元に愛があるので何かしたい気持ちはあるけれど、何をしたらいいか、、、」。との参加者の方への北川さんのお答えは「とにかく頭ではななくて行動。体を使って現場にいって、自分ができることをやっていったらよいと思います。わたしもそうして、とにかくいろんな体験をして、ここまでやってきました」

滋賀県の方の滋賀への愛と、滋賀県に根付いているサステナビリティの精神について改めてみなで共有し、ここ滋賀×SDGsのヒントがたくさんの会となりました。SDGsについてはここ滋賀オープン後も定期的に開催していきます。

次回最終回は9月29日。持続可能な社会の実現に向け、近江八幡から世界へ発信しているたねやグループの小玉部長の登壇が決定、たねやの取り組み、近江商人の精神とSDGsのつながりをお話いただきます。

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