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【UDSビジネスデザインスクール 】LOCAL BRANDING LABO – 地域の魅力を発掘・編集する地域ブランディング講座 – 第6回

 

春から毎月開催している、地域の魅力を発掘・編集する地域ブランディング講座「LOCAL BRANDING  LABO 」も6回目、最終回となりました。

LOCAL BRANDING  LABO
10月の開業予定に向けて企画・開業準備が進んでいる滋賀県首都圏情報発信拠点「ここ滋賀」のリアルタイムケーススタディに参加しながら、「滋賀県」を題材に地域活性の視点・方法を学ぶ
UDS ビジネスデザインスクール の1中の講座です。

第1回「日本橋まちづくりとアンテナショップ」の様子はこちら

第2回「編集で地域の交流人口を増やす方法」の様子はこちら

第3回「滋賀が誇る発酵食文化」の様子はこちら

第4回目「蔵元に学ぶ地酒ブランディング戦略」の様子はこちら

第4回目「蔵元に学ぶ地酒ブランディング戦略」の様子はこちら

第5回目「ものづくり視点から見るライフスタイルとSDGs」の様子はこちら

最終回の第6回のテーマはバームクーヘンのクラブハリエでも有名な創業145年の菓子舗『たねや』さんに学ぶSDGs。社会部 部長の小玉恵 さんにお越しいただき、いち早くSDGs宣言をし、持続可能な社会の実現に向けて近江八幡から世界へ発信しているたねやグループの多様な取り組みについて伺いました。

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SDGsについて
2015年に国連総会で全会一致で採択された、持続可能な社会の実現に向けた17の目標(Sustainable Development Goals)です。http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

三方よしやもったいないの精神が根付いており、また近畿一帯の水源である琵琶湖を守る環境問題に長く取り組んできた滋賀県にとってSDGsは親和性が高く、滋賀県は地方自治体として率先してSDGsに参画していることから、前回の第5回目のラボでもSDGsについて考えました。また先日UDSでも社員向でワークショップを開催しました。

 

たねやグループでは現在、2000人近くの従業員がいらっしゃるそうです。「通常百貨店ではお菓子は買取であったり、百貨店のスタッフが販売することがありますが、たねやグループでは自社スタッフでない人がお菓子を販売することはありません」(小玉さん)

そしてその社員のみなさんは全て『末廣正統苑(すえひろしょうとうえん)』という「たねや」のバイブルとも言える冊子を持っているそうです。これは先代CEOの山本徳次名誉会長が自分たちの精神や代々やってきたことをまとめたもので、たねやではこの書がすべての方向性、コンパスになっているとのこと。

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↑お話の内容をその場でイラストにして記録するグラフィックレコーディングの達人によるグラフィックメモ

そしてこの『末廣正統苑』と加えて、行いの指針となっているのが3つの経営理念。

天平道- てんびんどう - 「商いの道は人の道」真摯に菓子をつくって届け、人間性をひたすら磨いて商いをしていくという誓い

黄熟行- あきない-  常に相手を思いやりながら一つ一つの商品を手塩にかけてつくるという商いの原点

商魂 -しょうこん- 今日いかにお客様によろこんで頂けたか、という心

 

「接客マニュアルなどがないたねやでは、この三つを全ての物差しとして考えるようにしています。『天平道、黄熟行、商魂に照らし合わせてどそれはうなんだ?』と私も若い時によく言われていました。こういった、たねやがこれまで大切にしてきたものさしを、よりわかりやすくしたものがSDGsなのではないかなと受け止めています。」(小玉さん)

「今やっていことがこの先の社会にいいことかどうか、それを考えていかなくてはならないと思うのです。世界レベルで。つまりどういう生き方をするかを会社組織、リーダー、個人としてどう考えていくかが大切で、SDGsの項目に落として見ていくことでそれができるのでは」とも小玉さんは話してくださいました。

たねやグループの拠点「ラ・コリーナ近江八幡」の敷地内では600種類の山野草が育てられていて、それらを全国のお店に運んで飾っているそうです。さらに「ラ・コリーナ」の中心には大きな田んぼが。ここで社員が稲作を行うのですが、それらは敢えてお客様のいらっしゃる前で、全て手作業でやっているそうです。

「この田んぼ仕事の風景はこれから先私たちが大切にしていかなければならない風景だ、と理解していただくために敢えて、お客様がお菓子を召し上がったりお買い物されている横で行っています」(小玉さん)

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↑ラコリーナ近江八幡

原材料となる農作物を研究する農場「たねや農藝」や、自社の職人の知識や技術向上のための職業訓練校「たねやアカデミー」、企業内保育園「おにぎり保育園」、京都大学学際融合教育研究推進センターとの共同研究「森里海連環学教育ユニット」、森づくりの「どんぐりプロジェクト」、竹林整備の「竹取物語」、地元のみなさんとともに作り上げる「たいまつフェス」などたねやが地域や社会に向けて行っている活動の一部についてご紹介いただきました。

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「たねやは”社会のために生きる会社に”がミッションです」
「伝統は”守る”より、”続ける”もの。”進める”もの。」

という言葉そのものの活動を実際に様々展開されており、ありのままにやっていたことが結果的にSDGsになっているというたねやさん。商いとしての基本、当たり前のことをやり続けてきたことの強さを実感した時間となり、お話の後の参加者とのセッションでは様々な質問や意見が飛び交いました。
(お伝えしきれていないたねやの考え方はここからもご覧いただけます)

これで地域の魅力を発掘・編集する地域ブランディング講座全6講座が終了しました。ご参加いただきました講師のみなさま、また受講くださったみなさまありがとうございました。

この地域ブランディング講座でリアルケーススタディのテーマにしてきた「ここ滋賀」がいよいよ10月29日に日本橋にオープンします。本講座で上がった意見、アイディアも取り入れながら、様々なイベントやワークショップも実施していく予定です。ぜひお立ち寄りください。

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