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ブログ 2019.6.7 ぜひ自分の目で見て体験を…UDSの黒田が武蔵野美術大学・片山正通ゼミのレクチャーを担当しました

先日、武蔵野美術大学の教授 片山正通さんのゼミ生のみなさんに向けたレクチャーを、UDSの黒田が担当しました。

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黒田は前職時代に片山正通さんと繋がりがあり、UDS原宿オフィスの1階にあるリラックス食堂HARAJUKUで片山さんがお食事をされていた際に偶然再会。
その後、UDSがホテルの企画や設計だけでなく運営まで手掛けていることなどを知ってくださり、ゼミの学生さんたちの授業課題が「ホテル」ということもあって、今回のレクチャーのお話につながりました。

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当日は12名の学生のみなさんに、ONSEN RYOKAN 由縁 新宿を内覧いただき、そのあとでINBOUND LEAGUEに移動。

8階の畳のお部屋「Tatami Room & Terrace」でレクチャーといったかたちで進行していきました。

ONSEN RYOKAN 由縁 新宿 客室を一部ご紹介

それではここで、当日学生のみなさんにご覧いただいたお部屋をダイジェストでご紹介します。

セミダブルルーム

12 m2 とコンパクトな客室ながら、あえて玄関口部分を小さく抑え、間口を1.6mと広くとることで、室内部分を最大限にご利用いただける空間を実現しました。一番客室数の多いタイプです。

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コンフォートツインルーム

客室を囲うようにしつらえたテーブルがベッドサイドまで伸び、ベッドに座りながらのPC作業などにも便利です。ビジネスからプライベートまで、幅広いニーズに対応します。

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ダブルルーム

ちょっと腰掛けるのにも、荷物置き場としても利用可能な板の間が窓に沿って縁側のように伸びる空間。板の間からひとつづきになった小上がりのスペースにベッドを配置しています。

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INBOUND LEAGUE にて黒田からレクチャー

INBOUND LEAGUEに移動してからは、黒田より、ゼミ生のみなさんに向けレクチャーを実施。

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黒田のこれまでの経歴を含めた自己紹介をした後に、UDSについて、そして「ONSEN RYOKAN 由縁 新宿」と「MUJI HOTEL GINZA」の「企画・設計・運営」についてお話ししました。

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参加した学生さんからは多くの質問をいただきました。

Q. 企画段階でのターゲットと、運営してみての利用者の層のギャップはあるのか?

A. 当初の予想から大きく外れるようなことは少ない。口コミなどを介して、海外からも多くのお客様に訪れていただいています。

Q. ホテルがまちづくりのハブになる、という考え方が面白い。ONSEN RYOKAN 由縁 新宿やMUJI HOTEL GINZAではどのように実践されているのか?

A. ONSEN RYOKAN 由縁 新宿では、INBOUND LEAGUEとも連携しながら、ホテルが位置する商店会の取り組みにも積極的に関わっていく。MUJI HOTEL GINZAではまだ検討段階だが、銀座のまちをめぐるオリジナルツアーなども企画していきたい。

学生さんたちからは、デザインにとどまらない、企画運営まちづくりといったキーワードに対して反応される声も多く上がりました。

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後半、みなさんで意見を交わしていくなかで、「デザインを進めていくにあたってイメージを共有するため、Pinterest を多く活用している」という話が学生さんたちから挙がりました。

それに対して片山さん・黒田は、「ネットで見つけられる絵よりも、実際に自分の感覚で体験していくことを大切にしてほしい」と意見が一致。

実際に泊まってみる・買ってみる・食べてみる…ということをしないと、本当のことは分からない。お金を払って体験することで、その金額に見合う体験であったかどうか照らし合わせて考えるようになる。

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UDS代表の梶原が、新卒時代にマンションを購入し、そのときに感じた違和感や問題意識が元になってコーポラティブハウスの事業につながっているという話もさせていただき、学生さんたちにも強く響いていたようです。

通常の実務ではなかなか持ち得ない視点など、学生さんならではの質問や意見、感想もたくさんいただけた今回のレクチャー。

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これからも、日々のさまざまな仕事を通して、デザインの楽しさや企画・設計・運営一体であることの強みや醍醐味などを伝えていけるように、頑張ってまいります!