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ブログ 2019.6.18 フィッシャーマンの未来を語る。どさんこしまんちゅフォーラムにホテルマン漁師の高田が登壇

4月に沖縄県恩納村で開催された「どさんこしまんちゅフォーラム」の特別セッションに、the rescape(沖縄・宮古島)のフロントマネージャー兼素潜り漁師の高田和大が、水産業界で革新的な取り組みをされている株式会社萌す(きざす)代表の後藤大輔さん、ヤフー株式会社の長谷川琢也さんと共にお話させていただきました。

写真右から長谷川さん、後藤さん、高田
写真右から長谷川さん、後藤さん、高田

どさんこしまんちゅプロジェクトは、端(北海道)と端(沖縄)から日本全体を元気にすることを目的に、北海道と沖縄県の企業が連携し新しい地方創生モデルとして2018年に発足されました。

今回のフォーラムでは、「最先端の地方創生」をテーマに面白法人カヤック代表の柳澤大輔さんを特別ゲストに迎えて開催。北海道からの70名を含む360名が参加され各地域の取り組みについて熱く語られました。

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今回は、高田が以前から興味を持っていた東北の若手漁師集団FISHERMAN JAPANの仕掛人でもある長谷川さんに飛込みで電話をしたことがきっかけで、特別セッションにお招きいただきました。

特別セッションでは「フィッシャーマンが世界を変える」をテーマに登壇者それぞれの活動やその想いについてお話しました。

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高田からはこれまでのホテルマンとしての歩みからスピアフィッシング(素潜り漁)との出会い、現在のホテルマン×漁師に行きつくまでの話しや先日オープンしたthe rescapeでの新しい挑戦について紹介しました。

西表島の30室の小さなホテルからホテルマン人生をスタートし、沖縄本島のリゾートホテルやラグジュアリーホテルで経験を重ね開業準備中だったHOTEL LOCUSに出会い、現在に至ります。とにかくお客様を喜ばせることが好きで、お客様の”感動の期待値”を超えたサービスを提供することが生きがいになっています

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スピアフィッシングとの出会いは西表島。元々海が苦手でしたが海仲間からその魅力を教えてもらう中で、すっかり宮古島の海やスピアフィッシングにはまっていきました。あくまでも趣味の一環であったスピアフィッシングですが、開業準備の会議の中で「ホテルスタッフが獲った魚がレストランで食べたら面白いよね?」と話題に上がり、そこからは漁師になるために地元の漁協組合に何度も足を運び自分の想いやホテルのコンセプトを伝え続け、約半年間の準備や審査を経て晴れて宮古島の漁師になることができました。

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共に登壇した漁師や漁業の専門家であるお二人からは

ホテルマンであり、漁師でもあるなんてとても新しくユニークな働き方ですね
ホテルに泊まるお客様も、まさか自分たちが食べている魚をフロントの方が獲ってきたと知ったら驚きますね(笑)」

高田の兼業漁師という働き方が、今後、漁師を目指す人たちにとって新しいモデルになるのではないかと高い関心を寄せていただきました。

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最後に、高田の今後の展望についてお話ししました。

お客様に漁師や漁業の事をもっと身近に感じていただけるよう、素潜り漁の魅力を伝えていくことに加えて、今後は普段食べている魚がどの様に食卓まで並ぶのかというストーリーを伝えていきたいと思っています。

その想いから生まれた新しい取り組みの一つが、the rescapeのオリジナルアクティビティ「素潜り漁師見学ツアー」です。

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私たちが普段行っている素潜り漁にお客様をお連れして、その様子を見ていただくツアーです。魚を突いた瞬間に血が出たり、少し刺激の強い場面もありますが、そこを実際に生で見ることで命をいただくという事をより深く感じていただけるのではないかと思っています。ツアーで獲った魚はホテル内のレストランに運び、シェフがその時の魚にあった料理に仕上げお客様へお届けします

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また最近では、魚=切り身だと思っている子どもも多く、獲った魚を地元の保育園に持ち込み子ども達に見て、嗅いで、触って、魚や生き物に興味を持ってもらえるような取り組みも増やしていきたいと考えています。

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フォーラム終了後、面白法人カヤック代表の柳澤さんをはじめ、まちづくりや観光に携わる企業の方々からお声がけいただき、UDSのまちづくりや働き方に興味を持っていただく機会となりました。

今回の登壇にお声がけいただいたヤフーの長谷川さんをはじめ、株式会社萌す(きざす)の後藤さん、どさんこしまんちゅフォーラムに関わる皆さまに心より感謝いたします。沖縄と北海道の架け橋になる貴重な機会に参加させていただき、誠にありがとうございました。

ウェブメディアGyoppy!に高田のインタビュー記事を掲載いただきました

フォーラムの後、共に宮古島へ移動した長谷川さんと島内の漁港や競り会場、素潜り漁にもご同行いただきました。

その中で、高田のインタビューを行っていただき、海の豊かさを次世代へつなぐことを目指すウェブメディアGyoppy!に掲載いただいております。こちらもぜひ、ご覧ください。

Gyoppy!の記事はこちらから