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ブログ 2019.6.12 これからのホスピタリティーを語る—会長梶原がULI Japanのディスカッションに参加しました

不動産に関する国際的なシンクタンクであるULI Japan(Urban Land Institute Japan)の中で発足される「Hospitality Development Council」(ホスピタリティー開発協議会)のディスカッションに、会長の梶原をお招きいただきました。UDSの事例を紹介させていただいたほか、Hyatt Centric 銀座支配人 内山氏とともに、これからのホスピタリティーを共に考える貴重な機会となりました。

この日は、不動産投資・ディベロッパー・ホテル運営などホスピタリティー業界に第一線で携わる参加者が、国内をはじめ海外からも合わせて20名ほど集まり、グローバルな会合に。

まずは参加者の皆さんに、先日4/4に開業したMUJI HOTEL GINZA(企画・内装設計・運営:UDS)を事例としてご紹介。

Entrance

続いてHyatt Centric 銀座へ移動し、UDSからプロジェクトの紹介をさせていただきました。これまでのプロジェクトに加え、今年開業したの4軒の宿泊施設を詳しくご紹介。特に5月に開業したばかりの「ONSEN RYOKAN 由縁 新宿」は、参加者のみなさまの高い関心を集めました。

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後半は、PWCコンサルティング 澤田氏をファシリテーターに迎え、梶原とHyatt Centric 銀座支配人 内山氏による「ライフスタイルホテル/インバウンド/銀座」をテーマにした対談。

ブランドの価値、時代の流れとともに変わるニーズ、人材の採用・育成、銀座という地のポテンシャル、など各ホテルの実情を紹介しながらテーマに沿って意見交換をしていきます。参加者の皆さんの関心が高いトピックは、自然と会場から質問が上がり、全員でのディスカッションに。ここでは、その中で梶原がお話しさせていただいたポイントを少しだけご紹介します。

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Q. ホテルでのフレンドリーなサービスとは?
私たちは型にはまらずに、ゲストとのコミュニケーションの中でその人らしく、まちの魅力を伝えたり、プラスアルファの一言、二言をかけるようにしています。フレンドリーなサービスは、ホテル業界未経験の人にも働きやすく、採用のプラスにもなっているかなと思います。

Q. インバウンド(訪日外国人)に関してどう捉えているか?
中国に7年住んでいた感覚でお話をすると、インバウンドは昨年3000万人を超え、来年4000万人、5000万人へと言われているが、今後もっと増えると期待している。
他の国での比率から考えると、中国からは1億人くらい訪日してもおかしくない。今は数百万人。
その時に、サービスはどうあるべきか?を考えていかないといけない。
日本人とインバウンドの人が受ける印象は変わってきます。海外から学ぶところと、日本の良さも取り入れて、最良なものを提供していくことが大事になってくる。

Q.これからのホテルのコモンスペース(共用部)の役割はどのように考えているか?
普通ホテルでは、直接の売上をうみだす面積をなるべく多く取ろうとするが、そうすると魅力がなくなってしまう。そこに課題が出てきます。
例えば、「ホテル カンラ 京都」では、ショップに金継ぎ工房をつくり職人が常駐し、日本の文化の良さを提案している。
職人との会話が生まれ、コミュニティが活性する。
あとはコンシェルジュデスクをしっかりと作り、コンシェルジュがまちの良さをどんどん伝えるということもやっています。

ホテル カンラ 京都の金継ぎ工房
ホテル カンラ 京都の金継ぎ工房
コンシェルジュデスク
コンシェルジュデスク

参加者のみなさんとも、国内外の事例を交え多くの情報を交換させていただき、先に繋がる大変貴重な機会となりました。お招きいただいた「Hospitality Development Council」のみなさま、大変貴重な機会をありがとうございました。