hamacho_hotel_005

ブログ 2019.8.1 HAMACHO HOTEL 開業から約半年! (前編) – 改めて特徴をご紹介します

2019年は、UDSで企画・設計・運営を行うホテルが新たに4つ*開業しています。その皮切りに、2019年2月15日に東京・日本橋浜町に開業したのがHAMACHO HOTELです。

hamacho_hotel_013

早いもので開業からまもなく半年が経とうとするHAMACHO HOTELですが、ここで改めて、ホテルの特徴的なポイントについてご紹介したいと思います。前編では、HAMACHO HOTEL を手がけることになったきっかけや、ホテルの特徴などについてご紹介します。(後編はこちらよりご覧ください)
(*) 2019年に開業した4施設:HAMACHO HOTEL / MUJI HOTEL GINZA / the rescape / ONSEN RYOKAN 由縁 新宿

HAMACHO HOTEL のはじまり

安田不動産さんが手がける日本橋浜町のまちづくりの一貫として、UDSに初めてお声がけをいただいたのがいまから4,5年ほど前のこと。ホテルと住宅の複合施設であるHOTEL EDIT 横濱を手がけていたことなども踏まえて、まちづくりの会社ということでお話をいただきました。

2015年4月に開業したHOTEL EDIT 横濱は、桜木町駅から徒歩6分
2015年4月に開業したHOTEL EDIT 横濱は、桜木町駅から徒歩6分

UDSでは、日本橋浜町のまちづくりの大きな方向性を考えるところから入らせていただくことに。そこで決まったのが"手しごと"と"緑"の見える街」というまちづくりコンセプトでした。

まちの中心となる複合施設

安田不動産さんは、「"手しごと"と"緑"の見える街」というコンセプトに基づきながら、小規模でも圧倒的な魅力のある店舗を少しずつ日本橋浜町に誘致し、まちづくりを進めていきました。個性的なお蕎麦屋さんパリ発の文房具店ブックカフェなどを「街なかテナント」として誘致し、まちの賑わいをつくっていきました。

そのようななかで、"手しごと"と"緑"の見える街」のまさにシンボルとなる施設として、「HAMACHO HOTEL&APARTMENTS」が構想されていきました。

hamacho_hotel_001

UDSが企画・設計・運営を行うHAMACHO HOTELは、このHAMACHO HOTEL&APARTMENTS という施設全体のうちのホテル部分ということになります。

施設にはホテルの他、ホテル併設のチョコレートショップとしてUDSが運営するnel CRAFT CHOCOLATE TOKYOや、ブルーノート・ジャパンによるまちのダイニングHAMACHO DINING&BAR SESSiON、そしてホテルのエントランスを共有する賃貸住宅部分などが含まれます。

まちに住む人や訪れる人、そこで働く人たちが集いコミュニティが生まれる場として、HAMACHO HOTEL&APARTMENTS は誕生しました。

HAMACHO HOTELの特徴をご紹介

それではここで、HAMACHO HOTELの見どころをお伝えしたいと思います。
デザインコンセプトは「ホームメイド」「日本(にっぽん)」「モダニズム」。今後ますます増えていくであろう海外からのお客様に向けて、現代的な日本の感覚を浜町ならではのデザインで表現しています。このデザインコンセプトをを大切にしながら、"手しごと"と"緑"を感じていただけるような外観や内装表現を追求しました。

緑で覆われた外観でまちに潤いを

hamacho_hotel_004

日本橋浜町のまちに対して、ホテルができることでポジティブな影響を及ぼしたいという思いから、外観は緑で覆うことに。豊かな緑は、各客室からも感じることができます。

hamacho_hotel_069

15 m2 であることを忘れさせる工夫

hamacho_hotel_077

PS(配管スペース)を客室の外に持ち出すことで、15 m2 でありながら広々とした客室を実現。緑の見えるテラスが奥行き感を演出します。

日本の所作から得たインスピレーションが随所に

hamacho_hotel_040

全170室のうち3室しかない40 m2 のテラスルームは、ベッド部分で床を掘り下げ、まるで土間のよう。掛け軸から想起した姿見のデザインや、縁側を彷彿とさせる窓際のスペースなど、日本らしさが全体のデザインに自然に溶け込んでいます。

hamacho_hotel_046

日本のものづくりを世界へ発信する客室

hamacho_hotel_084

TOKYO CRAFT ROOMは“手しごと“を体現した象徴的な客室です。クリエイティブディレクターに柳原照弘氏を迎え、国内外のデザイナーが日本のものづくりの現場に赴いてその土地、歴史、技術、素材をリサーチし現地の作り手とともに作り上げたアイテムが客室に展開されていきます。

hamacho_hotel_083

現在はアムステルダムのデザインスタジオ「ディー・イントゥイティフアブリック」と岐阜県美濃加茂市の「SOMA」によるキャビネットと、スフェーデンの「インゲヤードローマン」と有田の「香蘭社」によるカップが導入されています。(カップは全客室に設置してあります)

さて、ここまで、HAMACHO HOTELの成り立ちや特徴について改めてまとめてきました。
後編では、UDSの初事業となるチョコレートショップや、ホテルとまちとの関わりについてご紹介します。