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ブログ 2019.8.14 関西学院大学ゼミ生さん20名にBUNKA HOSTEL TOKYOでキャリア形成についてお話させていただきました

関西学院大学「ライフ・キャリア リーダーシップ」*ゼミの学生さん20名が、東京でのゼミ合宿としてBUNKA HOSTEL TOKYO(東京・浅草、以下BUNKA)に滞在くださいました。滞在中、プログラムの一環として、BUNKAスタッフの長島と朱、UDS社長の中川より自身の経験や仕事に対する考え方、これからのキャリア形成についてお話をさせていただきました。

*「ライフ・キャリア リーダーシップ」とは、ライフキャリア(人生)とワークキャリア(仕事)について自分と他者と社会の関係性を学ぶアプローチ。

BUNKA HOSTEL TOKYO

まずはBUNKA支配人の長島から、学生さんたちにとってイメージの湧きにくいホステルの運営という仕事を解説します。BUNKAの運営コンセプト(好きなモノやコト、浅草ローカルをゲストに伝えたい!)や日々のサービスで大切にしていることをご紹介。

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「BUNKAではUDSのサービスコンセプトであるフレンドリー&ポライトを基本に、ゲストとの会話をとても大事にしています。細かいマニュアルというよりは、語学や写真など、一人一人の得意な点をサービスに落とし込んで実践しています」

(左)朱 (右)長島
(左)朱 (右)長島

「そんな個性的な面々が集まるチーム作りのコンセプトは『旅するチーム』。旅先で出会った経験やいいサービスを自分たちのサービスに生かしていけるよう、そしてゲスト目線を忘れないように、みんなが旅する休暇がとれる体制を大切にしています。」

海外経験〜ホステル運営へ至るキャリア

続いて、長島と朱から、現在の仕事に至るまで歩んできたキャリアを紹介。

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(長島)学生時代に京都で初めてホステルに出会い、大学を休学してロンドンへ 語学留学。ロンドンのユースホステルで働きながら、ヨーロッパ中をバックパッカーで回りました。卒業後、商社に勤めビジネススキルを学んだ後、BUNKA HOSTEL TOKYOには開業スタッフとして入社。
インバウンドが増え、ホステルも増え、まちづくりや海外の人を迎える仕事ができるのは念願!前職とはかけ離れているように見えるかもしれないが、どこにいても学べることはあって、商社での経験も 今の仕事に生かせています。

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(朱)台湾出身。オーストラリアへ2年間のワーキングホリデーで滞在したことで考え方が大きくポジティブに変わりました。ホステルにもそこで出会い、日本でもホステルの仕事に。今は、イベント企画の仕事が一番楽しい!ゲストを連れて秋葉原のポップカルチャーツアーに連れて行くことも。UDSはとても自由度の高い会社。自分のやりたいことを提案して、実行までできるのが魅力。ここはいろんなバックグラウンドの人たちが楽しく働いている場所。みんなも自分のやりたいことを実現できる場所をぜひ探してください。

熱心にメモを取りながら参加の学生さん。会場はBUNKA HOSTEL 1Fの居酒屋ブンカで。おすすめの メニューを味わいながらのセッション。
熱心にメモを取りながら参加の学生さん。会場はBUNKA HOSTEL 1Fの居酒屋ブンカで。おすすめの メニューを味わいながらのセッション。

多様性とアウェイ

続いて中川からは、自身の母校後輩でもある関西学院大学の学生さんたちに、ひと味違った切り口からキャリア形成を考えるきっかけをアドバイスを。

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多様性

最近インバウンドが増えているが、日本人は基礎的な知識が抜けていて偏見に満ちていることも多い。メディアで報道されていることを鵜呑みせず、きちんと情報を自分で選ぶこと、さらにはその発言をしている人に直接聞く、という癖をつけてほしい。よく 、とりあえず海外に出てから・・とキャリア形成を考える人が多いが、その逆で「ビジネスモデルを研究→人の話を聞いてみる→海外の事例を見る」という順番がおすすめです。

これからはクリエイティビティが一番大事。常に新しいモノを作っていく、という姿勢でいてほしいし、就職を考える前に、起業を考えてみてほしい。自分でマーケットを読んで思考する姿勢や、会社員であっても経営者のような意識と姿勢が大事です。例えば、今日のようにホステルに来る機会があるのであれば、ホステルを起業する事業モデルを本気で考えて、アウトプットしてみることでしょうか。

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アウェイ

私は東京出身ですが、アウェイな環境を求めて関西学院大学へ進学しました。日本の中の小さなアウェイではありますが、自分の幅を広げるための選択でした。さらに41歳の時に1年間北京に常駐して中国人に囲まれて仕事をしましたが、その時が一番成長した時期でした。言語も文化も違う中、「日本としてはどう思う?」と質問されたり、人間性が問われる場面が多かった。

アウェイな環境だと、内向的になっていられないんです。自分のバックグラウンドをきちんと理解していないと対等にプレゼンができない。学生のうちに、ぜひそういう環境で自分を鍛えてほしいです!

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好き嫌いを言い切る

さらに加えて、自分が「何が好きなのか」「なぜそれが好きなのか」を考えてみてください。例えば、「ホテルが好き」だからホテルに就職・・・というところから一歩踏み込み、「なぜホテルが好きなのか?」(人との出会いがあるから?まちと繋がっているから?)が見えてくると、そこからどんな仕事の可能性があるのか、が見えてきます。

日本は好き嫌いを言いにくい仕組みになってしまっていますが、海外では違います。そういうグローバルな環境で仕事をしていくと考えると、今の時点で自分の強みはわからなくても、まずはきちんと好き嫌いを言い切れる人になることが第一歩。

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終了後、学生さんたちからは 次々と質問が投げかけられました。
自身のキャリアについて、まさに悩みの真っ只中の学生さんからの相談もちらほら。

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これからの時代を担う若い世代のみなさんにとって少しでも新しい視点や気づきがあれば、とUDSの多様な仕事や働き方、そして働く人の考え方についてお話させていただきました。

このような機会をくださった、関西学院大学の勝又先生、ありがとうございました。