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ブログ 2019.12.27 一人ひとりが考える「2030年UDS構想」—未来構成力を身につける、マネジメント研究会—

20代のホテル支配人や、未経験から入社し店長として活躍するメンバーも少なくないUDS。全員経営者目線で、年齢・性別・経験に関係なくマネジメントに取り組んでいます。これからのUDSを支えていくマネージャー育成のため、若手のうちから希望に応じてマネジメントを学べるプログラムとして5期にわたり、社内研修としてマネジメント研修を実施してきました。

2019年下半期は、時代の変化に合わせ未来構成力の体得を目指す「マネジメント研究会」としてリニューアル。全国から設計/プロダクト開発/ホテル/レストラン/調理/販売など、所属や経験が異なり20代も多く含む12名が集まり、全6回半年間のプログラムを実施しました。

マネジメント研究会が目指すもの

初回では、社長の中川からマネジメント研究会を通して参加メンバーへ期待のメッセージを。

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皆さんに身につけて欲しいのは、マネジメントよりも「リーダーシップ
*マネジメント=権限やスキルに基づいた「決まったことを正しく実行する力」
*リーダーシップ=人間性を含めたパーソナリティに基づき、「自分で正しいことの基準をつくり、それを実行する力」

今回から「研修」ではなく「研究会」と名前を変えたのは、マーケットや時代が変化する中で、これまでのようにマネジメントの基本や先輩事例を学ぶよりも、議論をしながら"企業経営"という先の見えないものの答えを探していく、未来構成力が重要だからです。そして、物事を考えるときに所属する拠点や事業部単位ではなく、UDS全体で考えるクセをつけていってほしい。 そういう理由から、今回は皆さん自身がUDSの社長になったつもりで2030年構想の提案をしてもらおうと思っています。

各部署から集まった12名の参加者。2名1組のバディを組み、課題に挑戦します。
各部署から集まった12名の参加者。2名1組のバディを組み、課題に挑戦します。

体験しながら学びにつながるワークショップ、レクチャー

自らマネジメントを研究していく今回のマネジメント研究会。毎回行われるワークショップやレクチャーも内容を一新。様々な切り口から学びを深めていきます。

フューチャーランゲージ

自分が経営当事者として、10年後こういう会社だったら嬉しいという理想と戦略を描くワーク。
「理想の未来」「課題」「解決策」を出し合い、共通言語となる「フューチャーワード」を名付けていきます。

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LEGO®シリアスプレイ®

10年後の「理想の自分」「理想の所属チーム」「理想のUDS」をレゴを使って表現。考えるよりも先に手を動かしイメージを形にすることで、新たな気づきにも繋がります。

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プロジェクト・デザイン論

創業者の梶原から、経営者を志したきっかけや、学生時代にスポーツを通して経営に必要な力を鍛えたエピソード、UDSでこれまで手がけてきたプロジェクトの裏側などを紹介。「企画のもとになる課題を見つけるコツは?」「企画を提案するときに気をつけてきたことは?」「仕事を楽しむコツは?」など、参加者からの質問も相次ぎました。

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他にも、「マネジャーのための会計的思考」「『創造的な成果』を生み出すファシリテーターの心得」「パッションステートメント」など、UDSでのマネジメントで大切に考えている要素を切り取り、学びを深めていきました。

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一人ひとりが未来を提案!UDSの2030年構想

全6回を通してマネジメント研究会のゴールとして設定されたのが、2030年のUDS構想。参加メンバーは2人1組のバディを組み、各チームで課題と解決策を100個挙げるところからスタート。回を重ねるごとにレクチャーやワークショップで学んだことも活かしながら、構想を形づくっていきます。

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普段はホテルフロントや調理などを本業としているメンバーが多く、このような企画に初めて挑戦するメンバーも。慣れない構想づくりに毎回悪戦苦闘しながらも、UDSらしく自分たち一人ひとりで会社の未来を描いていきました。

半年間ディスカッションを繰り返し、各バディが提案した構想テーマはこちら。
それぞれ全く異なるアプローチから、2030年UDS構想の提案となりました。

「農業」:大島(LEAGUE)・小谷(ザ・キッチン・カンラ)
「温泉✕アート✕こども」:岩嵜(LEGO clickblick木更津) ・木村(MUJI HOTEL GINZA)
「UDSホテル学校」:杉本(PUBLIE)・八木(ホテル アンテルーム 京都)
「企画・設計・運営の三位一体」:上田(PUBLIE)・寺田(COMPATH)
「旅館風オーベルジュ」:子安(NODE UEHARA)・松本(ホテル エディット 横濱)
「多様な働き方」:櫻井(ホテル カンラ 京都)・中福(su+)

毎回のプログラム以外の時間も使い、各バディは上記のテーマでつくりあげた構想を15分間のプレゼンテーションにまとめました。12月の回では、集大成として取締役・役員に向けて発表。その場で質問やフィードバックをもらい、実現に向けて各バディには担当フォロワーがつくことに。次は実現に向けたフェーズへと移ります。

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マネジメント研究会のプログラムとしては、このプレゼン発表が最終回。半年間のプログラムを終えて、参加者からは様々な感想が。

・あっという間の半年。すごく楽しかった。日々の運営の楽しさもあるが、月に一回新しいこと、ビジョンを作っていこう、というのがワクワクした。マネ研での課題を作る一方、学んだことを自分の拠点でどのようにやっていこう、アルバイトやメンバーへどう伝えていくかをすごく考えた。(レストラン/サービス)

・料理人としての新たなキャリアを作りたいと思い、参加。料理しかしてなかったから、プレゼンは難しいと率直に感じた。いろいろなことを見られて、吸収できた。UDSの料理人としての新たな働き方を見出していきたい。(レストラン/調理)

・2月に入社し、8月に参加。入社して半年で不安も大きかった。でも来ると、毎回楽しい。本当に参加して良かった。いろんな人の夢を聞いてよかったし、自分の夢を聞いてもらえたのもよかった。それを現実的な考えに落とし込む、というところをこれからの課題にしていく。(ホテル/フロント)

・これまで個人で仕事をしていたが、UDSに入社してから組織でたくさんの人と交わり、もっとマネジメントを深く考えないといけないと痛感し今回のマネジメント研究会に参加。研究会を通して、運営や企画メンバーと深く話すこともできた。これからも2030年に向けて一緒に考えていきたい。(設計)

2020年の年明けに開催されるキックオフでは全社員に向けて構想を発表。参加者全員でのディスカッションから、新たな視点を加えます。そして担当フォロワーとともに3月まで、構想の実現に向けてアクションを起こしていきます!

中川は、自身が描くUDSの理想の姿として「企画メンバーも設計メンバーも運営メンバーも同じように、自分たちが働きたい場や環境を企画し、そこで活躍してもらうこと」と語りました。2030年に向けて、さらにその先の未来を形づくるのはUDSメンバーの一人ひとり。マネジメント研究会を一つのきっかけに、全員でUDSの未来を描いていきます。