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トピックス 2020.12.25 「アート思考」で「新しいモノの見方」を。ホテル アンテルーム 那覇で「沖縄アートナイト」を開催

2011年、京都に誕生したホテル アンテルーム 京都は、まちの「今」を表現するアート&カルチャーが集まることで、京都のまちに新たな賑わいを創出してきました。そして今年2月、同じコンセプトのもと、沖縄・那覇に誕生したのがホテル アンテルーム 那覇です。アートやカルチャーを介して人が集い、つながることで那覇に新しいシーンを創出することを目指しています。

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そんなホテル アンテルーム 那覇で先日、13歳からのアート思考の著者である末永幸歩(すえなが ゆきほ)さんをスペシャルゲストとしてお招きした「沖縄アートナイト」を開催!ワーケーションを推進するフリーランス協会さんやHafH(ハフ)さんとの共同企画で、沖縄県からの後援も得て開催した本イベントの様子をお伝えします。

いま、アートとどう向き合うか

2020年5月。開業からまもなく、ホテル アンテルーム 那覇は、コロナ禍の影響で休業を余儀なくされていました。そんななか、あらためて自分たちのあり方や方向性を模索していたときに出会ったのが、『13歳からのアート思考』という一冊でした。

そう話すのは、今回のイベント企画者であり、ホテル アンテルーム 那覇の開業メンバーである清水

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中高生向けの「美術」の授業をベースに「アート思考」のプロセスをわかりやすく解説した本書は、中高生はもちろん、ビジネスマンからも大きな反響を呼んでいます。お客さまとアートとの接点づくりを担うアンテルームとしても、考え方などを非常に参考にさせていただき、営業再開後のイメージを積み上げながら、スタッフたちは休業期間を過ごしてきました。

『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』 末永幸歩(2020)
『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』 末永幸歩(2020)

その後、ホテルの営業が再開。ワーケーションの利用促進のために協力パートナーを模索するなか、夏にホテル アンテルーム 那覇にて「子連れワーケーション体験」をしていただいたフリーランス協会さんや、ホテル アンテルーム 那覇も居住先として登録いただいている「定額制多拠点居住サービス」を提供するHafHさんなど、少しずつ関係性ができていくなかで持ち上がったのが、今回のイベントの企画でした。

コロナ禍で、生き方や働き方の価値観もますます多様化してきている。そんななか、「アート思考」によってモノの見方が変わり、自分らしい生き方を見つけるきっかけがつくれるのではないか?アートをテーマにしたホテル アンテルーム 那覇だからこそ、そこへの取り組みが何かできるのではないか?
そんな想いを膨らませ、著者である末永さんにお声がけをしたところ、なんと沖縄まで来てくださることになったのです。

「アート思考」とは「作品を通じて自分の思考と向き合うこと」

イベント当日は、沖縄県内をはじめ、東京や福岡からも多くの方々が参加。海が見渡せるギャラリー「Gallery 9.5 NAHA」にて、感染症対策を徹底した上で末永さんによる特別授業が開かれました。
ビジネスや教育の場でも引っ張りだこの末永さんですが、沖縄では今回が初めての開催

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アート思考で大切なのは、表現された「花」や興味の「タネ」だけではなく、興味や好奇心が詰まった「探求の根」の部分を掘り下げていくこと。(末永さん)

「アートを前にしたときに、「何が見えてくるのか」「何を思うのか」といった自分の考えや価値観を投影することで、自己理解にもつながる」と末永さんは話します。
末永さんによる特別授業のあとは、アート思考を実際に体験するための15分間のワークショップ!その場ですぐにアートを鑑賞できるのは、アンテルームならでは。

▼その場で2人1組になり、選んだ作品の前で「いいなと思ったところ」「なぜそう感じたのか」思い思いに意見を出し合います。
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仕事の中で「アーティストを体現」する

イベントの後半は、ホテル アンテルーム 那覇の支配人 山森も登壇し「アート思考で考える生き方・働き方」というテーマでパネルトーク。

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自分なりの考えや価値観を、仕事をはじめとした日々の活動のなかで体現している人は多いはず。そういう人にとっては毎日が"創作活動"だと言えると思います。
本書で紹介されている「アウトプット鑑賞」の方法は、自己理解や、他者との価値観の違いにも気付けるもの。アート鑑賞はもちろん、あらゆる生活の場面で生かすことができるはずです。(支配人 山森)

盛りだくさんのイベントはあっという間に終了。参加者の方々からは「アートは自分の心象風景を映し出したり、人ぞれぞれ「自分のものの見方」があるということに気づかせてくれるものだと知りました」と嬉しい感想もいただきました。

▼イベント後には、テラスを開放しての懇親会を開催。
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那覇のアートマップを片手にギャラリー鑑賞も

ワーケーションを兼ねた2泊3日のツアーの一部でもあった、今回のイベント。翌日は「那覇アートウォーク」と題して、ホテル アンテルーム 那覇が独自につくった"アートマップ"を片手に、那覇のまちの「アート&カルチャー」を思い思いにめぐっていただきました。
アートマップは、この日のためにスタッフが那覇のまちを練り歩いて集めてきた、アート&カルチャーの情報が詰まったオリジナルマップです。参加者のみなさんは、沖縄の焼き物が売っている「やちむん通り」をふくめ5箇所ほどのスポットをまわることに。「アート思考」を早くも実践していただくなど、これまでとは違った視点でアートやまちと関わる時間を過ごしていただきました。

▼国際通りにあるギャラリー「RENEMIA(レネミア)」さんを訪問
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▼「アート思考」でアートを鑑賞
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アート&カルチャーの発信地を目指すホテル アンテルーム 那覇として、今回のイベントがアートを身近に感じられるきっかけになったら嬉しい限りです。ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。

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