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SHIMOKITA COLLEGE が本格スタート!学び合いが生まれる新しい住まいを目指して。

 

昨年12月、「下北線路街」プロジェクトの一環として開業した、「住む」と「学ぶ」を一体化した居住型教育施設「SHIMOKITA COLLEGE

海外教育機関とネットワークを持ち、多様な人同士が学び合う体験や空間での教育事業を展開するHLABをパートナーに迎えたSHIMOKITA COLLEGE は、共同生活のなかに学びのきっかけとなる仕組みを落とし込む「レジデンシャルプログラム」が大きな特徴のひとつ。12月からのトライアル期間を経て、この4月からは本格的に教育プログラムがスタートしています。

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今回は、これまでUDSで手掛けてきたシェアハウスや学生寮をはじめとする住宅系のプロジェクトに取り組み、SHIMOKITA COLLEGE の企画も担当している三浦から、プロジェクトの特徴や背景、想いなどを聞きました。

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プロジェクトがはじまるきっかけは何でしたか?

2018年に開業した、UDS初の学生寮「NODE GROWTH 湘南台」です。学生寮として教育面での付加価値を提供できないかと考えていたタイミングで、ひょんなことからHLABさんと出会いました。一方向的な「教える – 教えられる」という関係性の学びではなく、「学び合う」ことを目指すHLABさんとはすぐに意気投合し、NODE GROWTH 湘南台のソフト面でご協力いただきました。何か新しいプロジェクトを一緒につくれないか?と話していたところ、小田急さんから線路街の敷地を紹介いただいたのが、SHIMOKITA COLLEGEの始まりです。

▼NODE GROWTH 湘南台

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SHIMOKITA COLLEGEの特徴を教えてください。

SHIMOKITA COLLEGE は新築の物件です。偶発的な出会いや交流が生まれるよう、食堂やラウンジなどの共用部は居室への動線上に配置しています。また、コモンキッチンやリビング、ライブラリーなど、機能の異なる共用スペースを各フロアに分散させていますが、これは私がはじめて企画から担当したアンテルーム アパートメント 大阪での知見を活かしたものです。

▼ アンテルーム アパートメント 大阪のキッチンはリビングの隣に。

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2013年当時、多くのシェアハウスでは大きな共用部がひとつドーンとあるというのが一般的でしたが、アンテルーム アパートメント 大阪では、各フロアに機能の異なる共用部を分散させました。そうすることで、それまでシェアハウス界では当たり前だった「全員で集まるか、個室で1人で過ごすか」という二者択一ではなく、「自分にとってちょうどいいサイズ感の集まりを選べる」という新しい選択肢を提示しました。

▼ 同じくアンテルーム アパートメント 大阪。少人数で過ごしたいときにおすすめのカフェスペース。

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また、SHIMOKITA COLLEGE の居室は比較的コンパクトにつくっていますが、これでいけると思えたのは、NODE GROWTH 湘南台での経験があったから。そちらはさらに小さな居室もあり、そこにはUDSがこれまで手掛けたホステルや住宅設計のノウハウがぎゅっと詰まっています。いろいろなプロジェクトでの知見や積み重ねがあってこそ、実現できたものだと思っています。

▼(左)NODE GROWTH 湘南台 と(右)SHIMOKITA COLLEGE の居室(2人部屋)

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アンテルーム アパートメント 大阪 や NODE GROWTH 湘南台 をはじめ、三浦さんはこれまで数多くの住宅系のプロジェクトを手掛けてきていますね。

話は学生時代に遡りますが、思えば、大学院生のときに元会長の梶原さん(当時は社長)に出会い、インターン生としてベトナムへ行ったことがきっかけでした。ベトナムでは、一つ上の先輩と一緒に、バックパッカー向けのミニホテルと呼ばれるようなところに寝泊まりする生活をしていて、そのまま正社員として入社し、結局ベトナムには3年ほどいました。帰国が決まり、そういえば家具も家電もないし、東京には友人もいないし、どうしよう…と途方に暮れていたときに「三浦くん、シェアハウスとかいいんじゃない?」と先輩に言われて。暮らしてみたら内向的な自分の性にも意外と合っていて、「そういえば三浦くんシェアハウスに住んでるよね?シェアハウスのプロジェクトあるけど、やる?」と仕事でも声をかけてもらうきっかけになり、今に至ります。

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いくつもの偶然が重なって、結果的にいろいろな経験をさせてもらい、いまの自分につながっていること。自分から人に積極的に話しかけに行くような性格ではないけれど、たくさんの人とつながりが持てたこと。そういうことを自ら体験してきたからこそ、HLABさんと出会ってお話を聞いたときに、身近なロールモデルから学ぶ「ピア・メンターシップ」という考え方や、学びのきっかけは人との出会いのなかにあるから、その確率を高める環境を用意するという考え方がスッと理解できたし、すごく共感したんです。実際、あのとき梶原さんと出会っていなければ、ベトナムにも行かなかったし、シェアハウスにも住まなかっただろうし、企画者じゃなくて設計者になっていたかもしれません。

4月からのSHIMOKITA COLLEGEはどんな様子ですか?

先日、1期生のウェルカムパーティーを行いました。こんな時期なので大々的に、というわけにもいかず、ささやかではありましたが、リラックス食堂 下北沢のメンバーが腕を振るって食事を用意してくれました。1期生のうち、約3割が社会人、残りの約7割は大学生です。コロナを機にオンラインで授業に参加することが当たり前になりつつあるいま、国内外の大学に通う学生さんたちが同じ場所に集まっているのも、SHIMOKITA COLLEGEの魅力の一つになっています。

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下北沢のまちの課題解決に取り組んでいくというのも、SHIMOKITA COLLEGE が提供する教育プログラムの一つです。今後は、世田谷区の空き家問題に取り組んでいけたらいいんじゃないかなと思っています。SHIMOKITA COLLEGEは2年間で終了するプログラムなので、2年後以降は卒業生が出ていきます。せっかくできたつながりが途切れてしまうのはもったいないので、それなら周囲の空き家をリノベーションして、卒業生たちのサテライトハウスのようにしたらどうか、と。

若い人たちが集まることで、空き家になってしまった場所にもまた賑わいが生まれます。卒業生が近くに住んでいて、遊びに来たり、更に多様になった経験をシェアしたり、相談したりできる関係性が生まれれば、SHIMOKITA COLLEGEのコミュニティに参加したみなさんへのメリットにもなるし、空き家問題にも取り組めるし一石二鳥です。

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不動産って、普通は新築の状態が一番価値があって、あとは下がっていくもの。でも、今言ったようなことが実現できれば、人とのつながり、地域との関係性、学びの知見や機会がどんどん広がっていき、むしろ価値は高まっていくんじゃないかと思っています。その意味で、SHIMOKITA COLLEGEは時間をかけて成長していくモデルです。不動産を扱うビジネスをやっていく立場からするとそれはとても興味深いですし、「下北線路街」の考え方とも親和性が高い。これからのことを考えると、楽しみでしかたないです。

下北沢の地域の発展に一緒に取り組む「地域連携パートナー」も絶賛募集中です。私たちの活動や想いに共感してくださる方とともに取り組むなかで、新たな学びのきっかけが生まれ、地域の発展に貢献していくことができればとても嬉しいです。

SHIMOKITA COLLEGE 公式HP:https://shimokita.college/