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ブログ 2016.8.1 個々人のスキルの宝を引き出すツール「プロジェクト・デザイン・パターン」

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7月28日(木)、東銀座のコワーキングスペースLEAGUEにて、『プロジェクト・デザイン・パターン 企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための企画のコツ32』出版記念イベント第2弾 として、カードワークショップで学ぶ「企画のコツ」実践編を開催しました。

同書は、良いデザインを実践・共有するための方法である「パターン ランゲージ」の研究者として世界的に活躍する、慶應義塾大学SFC准教授 井庭崇先生とUDS会長 梶原文生の共著で、「企画のコツ」を32のパターンに分類し、具体的な事例とともにわかりやすく紹介しています。

イベントでは、著者である井庭崇先生をお迎えし、先生が製作された32枚のプロジェクト・デザイン・パターンのカードを使ったワークショップを行いました。

平日の夜にも関わらず、大勢の方々にご参加いただき、大盛況となりました当日の様子をレポートします。

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まずは中川によるUDSの手掛けた代表的な5つのプロジェクトのご紹介からスタート。
これらを生んだ梶原の企画コツを若い社員に伝承していかないといけない、との想いがプロジェクト・デザイン・パターンのきっかけになったと話しました。

次に井庭先生より、今回のプロジェクト・デザイン・パターンを32のパターンに落とし込んだ手法などについてお話しいただいた後、実際にプロジェクト・デザイン・パターン カードを使ってのワークショップに入りました。

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まずは井庭先生と中川が実際にカードを使って自分の例を語り、その後続いて、参加者がグループに分かれ、32枚のカードを使ってそれぞれの経験についてナレッジをシェアし合いました。

初対面の方同士の方がほとんどでしたが、各テーブルでは活発なやりとりが交わされました。

参加者からは
「カードを使ってみると意外と話せることにびっくりした」
「自分が話せなかったことについても、これってどうですか?と他の方に聞いてみることができたので、プロジェクト・パターンは相談にも使えると思った」
「自分は何ができていて何ができていないかを整理できた感じがした」
「企画のコツは、ひとつひとつが独立しているのではなく、つながりがあると感じた」
「企画力がある人の思考回路が見えたように感じた」
といった感想が続々と。

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「パターン・ランゲージは通常、様々なパターンから共通することをあぶり出すものですが、今回は梶原さんという1人の人から話を聴き、抽出したという、世界でも初めての形です。1人の人が時間をかけてやってきて、それが組織の中で繰り返されてきたことをまとめるこの手法は、それぞれの企業でも適用できると思います。パターンを公開しオープンなカルチャーの中で、ビジネスが発展していくことを期待しています」という先生からは、ラーニング・パターン(学びのパターン)や、プレゼンテーション・パターン(プレゼンテーションのパターン)など、様々なパターンを使った対話ワークショップの実例も複数ご紹介いただきました。

参加者にはプロジェクト・デザイン・パターンの組織での活用に興味の高い方も多く、
「同じ目線の高さで建設的な話ができるツールだと実感した」
「マネジメントや人材開発のツールとして使えると思った」
「経験値の高い人が抜ける人事異動の際や、新人の入社時など、経験値の共有に使いたいと思った」など、今後の活用に意欲的な感想が寄せられました。

“それぞれの人はスキルの宝を持っています。当たり前なことで自分には価値がないと思えることも、経験していない人にとっては宝です。それを引き出すツールが、プロジェクト・デザイン・パターンです。”(井庭先生)

自分のスキルや他人のスキル、企画のなかにあるコツを語ったり聞いたりすることを可能にするヒントが詰まった『プロジェクト・デザイン・パターン 企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための企画のコツ32』はこちらよりお買い求めいただけます。

なお今回のワークショップで使用したカードは商品化が進行中です。(発売日未定)
発売に関する情報は、井庭先生が代表を務める株式会社クリエイティブシフト(CreativeShift Lab, Inc.)ホームページをご確認ください。