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ブログ 2017.6.15 【食べる通信便り】お茶は心が渇いた時に飲むもの

先日、ホテル カンラ 京都のラウンジで、UDSが発行している京都を深く知るフードジャーナル「京都食べる通信」の5月号で取り上げさせていただいた上嶋爽禄園の上嶋さんをお呼びして和束茶飲み比べワークショップを開催しました。

京都食べる通信

京都=京都市だけでなく、特色ある26市町村から成り立っています。
南北に伸びるエリアには海も山もあり、
自然に溢れた実り豊かな地域が広がっています。

京都の知られていない魅力を生産者を通して知ってほしい!
そんな想いから、ホテルカンラ京都・アンテルーム京都を運営している、
まちづくり会社 UDS株式会社が京都食べる通信を制作します。

京都の魅力を探し、誌面を通してお伝えするとともに
ホテルに来られるゲストの方へは
レストランのメニューやイベントで連動しながら
実際に食べていただける場所づくりをしていきます。

2ヵ月に1度、京都府の生産者や産地情報が載った情報誌と、
食材をセットにしてお届けします。

taberu.me/kyoto

誰でも均一的な味のお茶が出せる静岡や鹿児島のお茶とは違い、お茶を淹れる人によっても使う茶器によってもる全く違う味になる宇治茶。
宇治で生まれた宝瓶という取手や茶こしのない、宇治茶を淹れるための茶器を一人ひとつご用意して、茶器の使い方から上嶋さんに教えていただきました。

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熱湯ではなくぬるめのお湯を淹れて楽しむ和束スタイルを伝授していただきました。
編集長の私より簡単にカンラと食べ通る通信、上嶋さんのご紹介をした後、ワークショップスタート。

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まずは上嶋さんに宇治茶のことを教えていただきました。
「宇治茶って全国でどれくらいの割合を占めてるか知ってる?」



なんと4%。
それでもなぜお茶といえば京都なのか?
お茶の歴史を軽快なトークで繰り広げる上嶋さんに釘付けの参加者。

ちなみに上嶋さんはつい先日まで茶摘みでお忙しく、先週は4日徹夜して工場を回し続けていたとのこと。

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今回使った茶葉は
・荒茶の新茶
・かぶせ茶
・つゆひかり(食べ通では取り上げていない違う品種)
の3種。

同じ茶葉でも煎を重ねれば重ねるほど味が変わる不思議。
そして新茶と熟成したものでも味が全く変わります。
参加者の皆さんは
「普段飲んでいるものと全然味が違う!」と目を丸くしていました。

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このイベントのために、パティシエがカンラオリジナル水無月を考案してくれました。
(水無月とは京都で6/30に食べる、無病息災を祈るための和菓子です)

通常の水無月はプレーンか抹茶か黒糖味のういろう生地に小豆がのったものですが
下の層にはなんと豆腐(!)上の層は涼やかな寒天生地で仕立てていただきました。
水無月の背後の白い茶器は上嶋さんが開発された茶器を
「土のざらざら感をなくして洋風の部屋でも使えるように真っ白にしてほしい」
と私が懇願して作っていただいたもの。

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第一号がやっと焼き上がりました。
完全受注生産ですが、ご興味ある方いらっしゃいましたら
info@uds-net.co.jp
までお問い合わせください。
「お茶は心が渇いた時に飲むもの」、と上嶋さんはおっしゃいます。
ぜひ疲れた時には少しお茶を飲む時間を確保して、
できたら急須を使って楽しんでみてください。

京都食べる通信、次回7月号は「上賀茂の賀茂なす」です。

上賀茂でおいしい野菜が採れる理由は?
上賀茂神社との関係とは?

上賀茂と賀茂なすが好きになる、7月号の締め切りは7/7までです。

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(京都食べる通信 編集長 鈴木晴奈)