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2017.6.23 【UDSビジネスデザインスクール Report】PROJECT DESIGN LABO「飛騨高山に学ぶ地方創生とインバウンド」が開催されました

実践的なインバウンドマーケティング講座「INBOUND LABO」の第3回が開催されました。(ビジネスデザインスクールのリリースはこちら

INBOUND LABOは、2017年10月新宿に開業予定のインバウンド事業者のメッカとなるコワーキングスペース「INBOUND LEAGUE」のリアルタイムケーススタディに参加しながら、「インバウンド」を題材に実践的な課題解決を行っていきます。
インバウンド事業の先駆け的企業である株式会社やまとごころ代表村山慶輔氏をモデレーターに迎え、「やまとごころ勉強会」とのコラボレーションで開催します。

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人口9万人に対して、46万人もの訪日客が宿泊する岐阜県高山市。
山あいの、決してアクセスが良いとは言えない場所ですが、多くの訪日客が日々押し寄せています。
今回のセミナーでは、長年にわたりインバウンドや地域活性に貢献されてきた高山市役所 元ブランド・海外戦略部長 田中明氏を講師にお招きし、高山市の成功事例や、日本人にも外国人にも愛される街づくりの秘訣などをお話いただきました。

日本全体の訪日外国人に占めるアジア圏の割合は8割ほどですが、高山では6割ほど。
北米や欧米、オセアニアからも多くの方が訪れます。

「高山がターゲットにしているのは全世界。」と田中氏。
地図は11言語用意、パンフレットは国ごとに桜や雪など訴求ポイントを変えて作成しているそうです。

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「なぜ人口の5倍以上の人が高山に泊まりにくるのか」という疑問に対しては、「ほとんどの観光客の方は、高山だけを目指しているわけではありません。周辺地域も含めた広域で観光を考え、県を越えて連携を取りながらプロモーションを行っています。」と、広域でのアプローチ施策についてお話いただきました。

行政だけでなく、相乗効果や市民へ利益として還元するため、意欲のある民間事業者とも積極的に連携を図るようにしていらっしゃるとのことです。
また精度の高いアンケートを通じて、ニーズを把握、丁寧に対応されている点も高山の強みにつながっています。

講演の最後は、「大切にしていることは"地域に対する自信や誇り""不安のない生活""歴史創生"。中でもインバウンドの観光で鍵なるのは、"連携"と"市民のやる気"。」という言葉で締めくくられました。

INBOUND LABOがインバウンドの観光の「連携」の場のひとつになれば嬉しいです。

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次回のテーマは、「外国人インバウンド人材の活躍の秘訣」。
外国人の人材育成に特化したNIPPONおもてなし専門学校の高山浩貴氏をご登壇者にお迎えし、おもてなし業界の最新事情、外国人登用の成功事例、今後の展望などを探ります。

お申込みはこちらよりお願いいたします。
http://www.yamatogokoro.jp/event/5507/