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ブログ 2018.3.29 BAMBOO SALON vol.10「30代デザイナーが目指すデザインの向こう側」に菓子麻奈美が登壇しました

3月23日に開催された、BAMBOO SALON vol.10「30代デザイナーが目指すデザインの向こう側」にUDS設計・COMPATHの菓子麻奈美が、同年代のデザイナー片平麻衣子さん(parkERs)、松本直也さん(松本直也デザイン)と共に登壇しました。

デザイナーとして、プロジェクトの思い入れを語る

20代の頃からUDSで手がけてきたプロジェクト実績を、コラボレーションしてきたパートナーとのエピソードとともに紹介。

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代表事例として語ったのは、UDSが運営まで手がけている浅草のホステル BUNKA HOSTEL TOKYO

© Shiori Kawamoto
© Shiori Kawamoto

そのほかに、渋谷グランベルホテル富士マリオットホテル山中湖を紹介。

今回一緒に登壇した、青山フラワーマーケットなどを手がけるparkERsの片平さんは空間とグリーン環境にこだわったデザインを、野井成正さんの元で腕を磨き現在は大阪を中心にで活躍する松本さんも、それぞれプロジェクトを語りました。

空間だけでなく、その周辺もデザインする

後半は、コーディネーターの笈川さん(BAMBOO MEDIA代表)を交えてのトークセッション。

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笈川:いつの時代も若い世代が作っていく。次の時代のデザイナーが何を考えているか知りたい、という声から今回の3人に声をかけました。3人に共通するのは”デザイン”を『空間のデザイン』だけでなく、『その周辺もデザインする』という点。菓子さんのプロジェクトでもそういう事例ありますよね?

菓子:そうですね、BUNKA HOSTEL TOKYOの場合、空間だけでなく、グラフィックやネーミング、ウェブサイトなどもデザインしました。さらには、ホステルの1Fの居酒屋ブンカのメニュー(名物は、わっぱに入ったブンカ弁当!)など、お客さんとのコミュニケーションシーンまでデザインさせてもらいました。

笈川:面白いですね。最近、「このデザインを見てください」というデザイナーはいない。空間をどう見せるか、ストーリーをどう伝えるか、が大事になってくると思います。

これからのデザイナー

デザイナーという仕事について質問された菓子は「こうでないというこだわりはない。自分の肩書きを何にするか、悩んだりコンプレックスに思ったこともあったが、今は「いいや」と思って気にしない。今回のイベントのように、同年代の方との対談やコミュニケーションを通して、考え方が変わったり自信がついてきたという側面もある。自分の仕事に制限をつけずにこれからもやっていきたい。」と展望を語りました。

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笈川さんは「いまの30代というのは、バブル全盛の時は小学生、バブルがはじけて世の中がどん底の時代には20歳前後、そして25歳でリーマンショックを経験している世代。この世代は『気持ちいいことは何か、本質的なことを考えないといけない』と一呼吸おける世代なんだと思います。」と締めくくりました。

年代にフォーカスを当てながら時代背景や価値観を共有し、これからのデザインを考える貴重な機会となりました。

開催概要

2018年3月23日(金)
主催:BAMBOO MEDIA
場所:BAMBOO SHOWROOM
ゲスト:片平麻衣子さん(parkERs)、松本直也さん(松本直也デザイン)、菓子麻奈美(UDS)
コーディネーター:笈川誠さん(BAMBOO MEDIA代表)